
1171年頃、スペインのカレルエガと呼ばれる小さな村で生まれ、13世紀初頭、歴史が大きく変動する時代に活躍しました。
彼が神学生であった頃、貧しい人々が飢餓で苦しんでいるのを見て、「人々が飢えで死んでいく時、死んだ羊の皮で作った羊皮紙の上で勉強することはできない」と自分の持ち物、大切な聖書まで売り払い、施しをしたと言われています。
ある時、若いドミニコは司教のお供としてヨーロッパを北上する旅の途中で、カタリ派と呼ばれる南フランスを中心に広がっていた異端と出会いました。カタリ派は、罪なき善良な人々を偽りの教えによって窮地に追い込み、人々は脅かされ悲しい思いをしていました。 ドミニコはフランスのツールーズの宿主が熱心なカタリ派と知ると夜を徹して語り合いました。ドミニコはその時、決して相手を打ち負かそうとしたり、脅そうとする態度は取りませんでした。いかなる相手であっても、神からいのちをいただいた尊い存在であることを受け入れ、相手から学ぶために自分をも開き、相手の中にある真理を見出そうとして語り合いました。ここに本当の対話が生まれ、異端者、カタリ派である宿屋の主人を神の光の方へ導き、回心へと導かれました。
このようにドミニコはいつも力によるのではなく、真理に基づいた説教、喜びに溢れた福音的な貧しい生き方によって、苦しむ人々の救済に貢献しました。南フランス、スペインで説教してまわりましたが、ドミニコの説教を聞いた多くの若者たちが感動し、ドミニコの魅力に惹かれて彼のもとに集まってきました。
こうして「説教者兄弟会」すなわち「聖ドミニコ修道会」が誕生しました(1216年)。
聖ドミニコ学院はその聖ドミニコによって創立された聖ドミニコ修道会の流れをくむ「聖ドミニコ女子修道会」を母体とする学院です。
即ち、聖ドミニコ学院は聖ドミニコの教えをその基本に据えています。
神の子イエス・キリストの生き方を通し、永遠に輝く『真理』を求め続けた聖ドミニコの理念のもとに、信仰と希望のうちに成長することを目指して本学院は創設されたのです。
![]() 聖ドミニコの生家の塔とそれを囲む聖ドミニコ修道院 |
![]() カタリ派との出会い |
キリストのたとえ話 前理事長の書かれた本「キリストのたとえ話」を、ブログ形式でご紹介します。
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