「人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい。」

 (マタイによる福音書7:12)

オンライン授業が始まります。コロナ感染拡大の今、私たちは集うことはできませんが、連帯する、つながることができます。

ドイツのメルケル首相は二度と手に入らないかのような買い占めは無意味で連帯意識に欠けた行動であること、今日何が重要なのかについて真剣に考えることが第一の協力で、私たちがどれだけ弱く、どれだけ他の人の思いやりある行動に依存しているかを思う時だと。自分の中に眠っている弱さを明らかにすることで連帯が生まれるといっています。

日本社会では「他者に迷惑をかけてはいけない」ということが大切にされますから、日本人は他者に助けを求めることが苦手です。マタイ福音書8章には命は神からのものだからと信頼の必要性が語られています。失敗してもよいのですし、助けられた経験を持つ人はいつか他者を助けることもできるでしょう。

フランスやスペインでは路上生活者や難民への支援を始めとして、毎晩8時に家の窓辺に近づき、皆が一斉に拍手をします。医療従事者や運送業者など欠かすことのできない仕事に携わる人々に感謝の念と連帯を表すために。イタリアではスーパーマーケットに食べ物の差し入れを求める「連帯カゴ」を設置したり、建物の窓にカゴが取り付けられ困窮している人々が生きていくために必要なものを援助しているそうです。幸い、スエーデンでは厳しい規制はなく、たくさんの若者がボランティアで高齢者のための買い物を代行します。

もうひとつのつながりがありますね。人間はこれまでもスペイン風邪やペストなどの疫病、そしてたくさんの戦争と悲惨な経験をしています。しかし、苦しいことは忘れてしまうようです。教訓も忘れるのだそうです。ですから、今、元通りになることを願わない人はないわけですが、元通りになってほしくないこと、元通りになってはいけないことは何なのか、しっかり考えることが大切なのだといわれます。それが新しい創造につながるのではないでしょうか。