建学の精神

聖ドミニコ学院は、

イエス・キリストの福音に基づき、

神の前に平等な存在として、

隣人を大切にしつつ、

愛に生きる人間の育成を目的とします。

学院のモットー
『真理(VERITAS)』

「真理」とは「神を知ること」です

教育方針

 キリストとの関わりを中心とする世界観を基礎においた理念のもとで、「一人ひとりの尊厳の尊重」「神の愛の認識」「隣人への愛」「社会のパン種」を柱として、歴史や社会の中で生き生きと自立することのできる人間を育みます。

1.一人ひとりの尊厳の尊重

 この世界のすべてのものは、神によって創造されました。わけても私たち人間は、限りなく神に近いものとしてこの世に誕生しています。言い換えれば、すべての人は、神の祝福にあずかって誕生してきたのです。私たちは誰しも生まれながらにしてかけがえのない存在なのです。このかけがえのない生を認識し、大切にすることが一人ひとりの尊厳の尊重ということです。
 一人ひとりの尊厳の尊重は、それぞれの人権の尊重、人びととの連帯、社会正義の実現、さらに、平和の確立といった大きな善へと、私たちを導く原動力となります。

2.神の愛の認識

 私たちは、神の愛を受けた存在です。神のもとに平等であり、祝福されたものとして存在しているのです。神から愛されていることを認識することによって、人を愛することができるようになるのです。聖ドミニコ学院の園児・児童・生徒一人ひとりが、今、自分は確実に誰かから愛されているという確信を持つようになること、そして人を愛することができるようになることを目標とします。

3.隣人への愛

 人は決して一人では生きられず、多くの人の支えによって生を全うすることができることを考えれば、自分が人に対して何ができるのかを知り、実践する子どもになるように導くことが大切です。
 一人ひとりが愛を実感することは、園児・児童・生徒それぞれの中に、自分の存在を肯定する確信が育つことになるでしょう。そしてその愛を人に向けることができるようになれば、自分をも豊かにすることになり、自由・平等・連帯・平和という社会的価値もさらに確実に理解されることになるといえます。

4.社会のパン種

 価値観の多様化が進んでいる現在、私たちはキリスト教的価値観に基づき、人間の尊厳にかかる問題、人権の問題や環境の問題などと積極的に向き合い、人間と神との関係を常に認識し、一人ひとりの尊厳の尊重を基本として、愛をもって社会に対する姿勢を堅持していく必要があります。その上に立って、子どもたちが社会のパン種として社会に貢献する存在となるよう導くことが聖ドミニコ学院の教育方針の一つです。